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2006年04月11日

出会えてよかった・・・(行動経済学)

問1
Aさんは映画館のチケット売り場に並んでいる。窓口につくと、その映画館の10万人目の入場者なので、100ドルの賞金をもらえると告げられた。

Bさんは別の映画館に並んでいる。前に並んでいた人が100万人目の入場者となり、1000ドルの賞金をもらった。Bさんは150ドルもらった。

あなたはAさんになりたいだろうか、Bさんになりたいだろうか?


人が合理的に行動することを前提にすれば、Bさんのほうが50万円も多くもらえるのだから、Bさんになりたいと言う人が多いはずです。それなのに実際にはAさんになりたいと考える人がほとんどです。というか、Aさんになることを無意識的に望んでしまうのです。なぜなら、人は後悔したくないから。自分がたった1つだけ前に並んでいれば、1000ドルもらえたはずなのに、という後悔を味わいたくないがためだけに、もらえるはずだった50万円をみすみす捨ててAさんになってしまうのです。このような傾向を「後悔の嫌悪」と言います。

いやいや、オレならもっと冷静だから、Bさんになってしっかり150万円もらうよ、という方もいるかもしれません。では問2はどうでしょうか?


問2ー1
AかBかどちらかを選べ。
A=80万円もらえる。 B=100万円もらえるが、15%の確率でまったくもらえない。

問2ー2
AかBかどちらかを選べ。
A=80万円払う。 B=100万円払うが、15%の確率でまったく払わなくてよい。


問2−1ではA、問2−2ではBを選びませんでしたか?
でも冷静に考えてみてください。確率で考えれば、問2−1も問2−2も、Aは80万円もらう(払う)、Bは期待値として100×(100%−15%)=85万円もらう(払う)となります。ですから、得するための選択は2−1でBを選び、2−2でAを選ぶことです。

仮にあなたが、数学は苦手で確率のことはよく知らないけれど、それでも合理的だとしましょう。それでも、堅実な人はどちらの問いにもAを選び、ギャンブラーはどちらの問いにもBを、一貫して選ぶはずです。それなのに、あなたはまったく非合理的にも、2−1でAを、2−2でBを選んでしまうのです。人は、利益を受ける場合にはリスクを避け、損失を被る場合にはリスクをとろうとする傾向があるのです。



従来の経済学では、人は合理的に行動する、という前提に立っていました。しかし、実際には人の行動は、あまりに一貫性がないことが分かってきました。知らず知らずのうちに心理的なバイアスの影響を受けて、不合理な行動を取ることが多いのです。こうした行動の傾向を研究する学問を、行動経済学と呼ぶそうです。心理学と経済学の融合とも言える学問です。ダニエル・カーネマン(Daniel Kahneman 2002年ノーベル経済学賞受賞)と、エイモス・トヴァスキー(Amos Tversky)の2人の心理学者による研究を出発点としています。彼らが提唱した行動経済学の基礎となる理論を「プロスペクト理論」と言います。

上記の問いは、人はなぜお金で失敗するのかという本から抜粋しました。行動経済学における基本概念を、非常に身近な例でわかりやすく説明してくれる本です。本書では、この種の問いが多数出題され、それに答える度に、自分が普段いかに不合理な行動をしているかを思い知らされました。後半には投資にからむ問題をかなりのページを割いて扱っています。冷静なつもりでも、実はかなり非合理な、損しか生まないような投資をあなたもしているかもしれません。それを避けるには、まず、人は合理的ではないという事実をまず認識することが必要です。タイトルがいまいちなので、あまり期待はしていなかったのですが、気づかされることのかなり多い本です。この本に出会えてよかった。あとで後悔しないためにも、すべての投資家は、この本を読むべきです。

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